植物はすごい七不思議篇 (中公新書)

詳細

• タイトル: 植物はすごい七不思議篇 (中公新書) de 田中 修
• ISBN: 4121023285
• ファイル名: 植物はすごい-七不思議篇-中公新書.pdf
• 発売日: 2015/7/24
• ページ数: 181 ページ
• 出版社: 田中 修

この本は毎日新聞の書評で知った。子供たちが小学校の頃は、この手の本を随分と読んだものだが、最近はすっかりご無沙汰している。シベリア上空を行く飛行機の中で読むには最適かもしれないと手に取ったのだが、飛行機に乗る前から読み始めて行きの飛行機の中で読み終わった。雑学本としては楽しいものだ。目次を全49個の「ふしぎ」を含めて書き出すと次の通り第1話 サクラの“七ふしぎ”ふしぎの一なぜ、秋にサクラの花は咲かないのか?ふしぎの二なぜ、春に花が咲くのか?ふしぎの三なぜ、東京が一番早い開花宣言を出すのか.ふしぎの四なぜ、北海道では、ウメとサクラが同じころに咲くのか?ふしぎの五なぜ、ソメイヨシノの開花は、”はなやか"なのかふしぎの六なぜ、ソメイヨシノの開花は、"はかない"のかふしぎの七いつから、サクラは「日本の花」になったのか第2話 アサガオの“七ふしぎ”ふしぎの一なぜ、タネは硬い皮をもつのかふしぎの二どのようにして、ツルは棒やひもを見つけ巻きつくのかふしぎの三なぜ、朝早くに、花はいっせいに開くのかふしぎの四なぜ、青かった花が、赤紫色になるのかふしぎの五なぜ、花が咲かないかふしぎの六ツボミを縛って花を開かせないと、タネはできないのかふしぎの七黄色い花は咲かないのか第3話 ゴーヤの“七ふしぎ”ふしぎの一なぜ、ゴーヤの株に、カボチャが実るのかふしぎのニゴーヤによる"緑のカーテン"とはふしぎの三なぜ、"緑のカーテン"は涼しいのか一ふしぎの四なぜ、雄花と雌花に分かれているのかふしぎの五なぜ、花や実が落ちるのかふしぎの六表面のブツブツは、何の役に立つのかふしぎの七なぜ、果実は苦いのか第4話 トマトの“七ふしぎ”ふしぎの一トマトは、野菜か、果物かふしぎの二なぜ、トマトは一年中できるのかふしぎの三果実の中のタネは、発芽するのかふしぎの四なぜ、実は割れるのかふしぎの五なぜ、暑い夏にわざわざビニールハウスで栽培されるのか.ふしぎの六一株で一万七〇〇〇個もの果実が実るのか一ふしぎの七なぜ、赤くなれば医者が青くなるのか一第5話 トウモロコシの“七ふしぎ”ふしぎの一フサフサの毛は、何かふしぎの二なぜ、家庭菜園では、歯抜けになるかふしぎの三なぜ、黄色の粒と白色の粒が混じっているのか・ふしぎの四「ハイブリッド・コーン」とは、何かふしぎの五どうして、アルコールができるのふしぎの六なぜ、トウモロコシがダイズに勝つのかふしぎの七C4植物とは、どのような植物なのか第6話 イチゴの“七ふしぎ”ふしぎの一クイチゴの旬"は、いつかふしぎの二どうして、一月に、イチゴ園がオープンできるのかふしぎの三イチゴは、野菜か、果物かふしぎの四イチゴの色素はふしぎの五タネは、どれかふしぎの六タネのはたらきはふしぎの七イチゴの品種改良の競争とは第7話 チューリップの“七ふしぎ”ふしぎの一なぜ、球根で栽培するのかふしぎの二なぜ、タネで栽培しないのかふしぎの三花を開閉させる刺激は、何かふしぎの四花は、大きくなるのかふしぎの五栽培で感じる"ふしぎ"とはふしぎの六なぜ、春に咲くのか一ふしぎの七"チューリップ・バブル"で人気をよんだ花とは「ふしぎ」と言う題名が付いているが、「野菜か、果物か」など、雑学向けの問いかけで、「こんなこと知っているか」と子どもと遊ぶのに最適、あるいは、酒の席での話題取りに使える。遺伝子工学の成果も盛り込まれているが、家庭でできる実験もある。ある意味で感心したのは、この種の本がかなり出版されていること。日本人の「科学」への基本的な興味は未だまだ衰えていないということだ。喜ばしい。